“奴隷”になりたいなら、便宜船に雇われて働け

“奴隷”になりたいなら、便宜船に雇われて働け

ここ最近2年間ですでに沿海地方国境警備隊によって拿捕された船の80%以上が“便宜船籍”下で航行していた。
近年極東海域での“便宜船”のテーマは最も緊急なテーマの一つとなった。
何よりも重要問題となっているのは“便宜船籍”船で行われている海洋生物資源の密漁と密輸である。
“便宜船籍”とは一体何なのか?これは或る小さな国の船籍であり、船主は他国の市民であるにもかかわらず、その国の船籍下に登録された船が航行することである。
いくつかの国は“国家ビジネス”として自国の船籍下に船の登録を行なってきた。
それらの国は船主にきわめて特典的な条件、即ち、最低限の税金、簡素化された登録手続き、乗組員の安全遵守や社会保障に関する基準の欠如、その他を提供している。
船主は超過利潤を得ることや責任から逃れるために“便利な”船籍下に自らの船を切り替えている。
船主はその際になんらかの義務を負わない船の安い登録が必要である。
船主が税金、給与、社会保険に関する経費を下げるために自らの船を登録している国のなかで最大の人気を得ているのはベリーズ、カンボジア、シエラ・レオーネ、パナマである。