『つばさ学級』の息吹

 

『暮れる漁港3』 
撮影:立花冨美雄

 

稚内市の学校適応指導教室の愛称を『つばさ学級』と名付けています。
 今年度は、中学生の在籍者 名でスタートしました。

 朝から通級する子もいますが、午後から通級してくる子もいます。元気に挨拶をして教室へ入ってくる子もいますが、伏し目がちに入ってくる子もいます。
 指導員はこれまで同様3人体制で、話し合いながら指導をしています。

 つばさ学級に通級している子は、それぞれの理由で学校へ登校できなくなっているわけですから、心に課題をかかえ苦悩しているのが現実です。それは一人ひとりがはっきりと自覚しているわけではありませんが、次のような課題があると考えています。

*     自分の思いを言葉に出してなかなか伝えることができない。
*     相手の思いを感じ取ることが苦手。
*     自分に自信を持てない。
*     未経験の活動になかなか取り組めない。
*     自分の世界だけに固執する。
*     などなど

「なんだ。これなら普通に学校へ通っている子にも共通しているじゃないか。」
と思われるかもしれません。でもそれらを自分の中で昇華できる子もいれば、できない子もいるのです。人それぞれです。

つばさ学級では、学校へ復帰することを考え、学力を向上させることも重要な課題と押さえていますが、それ以上にそれぞれの心の成長をどう支援するのかが、とっても大きな課題です。
日常的には、教科学習をしたり、トランプ、オセロ等のゲームを指導員と一緒にしたり、通級生同士でのカードゲームで友達との関係を学んだり、みんなで調理をし、楽しく食べたり、卓球をしたりしています。どの活動もそれ自体を目的化せず、一人ひとりの心をどう育てるのかを中心課題と考えています。

また、最低月一回は籍のある学校の先生達との話し合いの場を持ち、保護者とも常に連携をしながら指導に当たっています。

今は少し立ち止まり、一休みしている状態かもしれませんが、それでも子ども達は日々悩みながらも、成長をし続けています。

 

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稚内市のSSWの活躍

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撮影:立花冨美雄

 

 昨年度のSSWの活動でわかったことは、悲鳴を上げている子どもや家庭の多さと、こうした子どもや家庭を支援する先生の大活躍でした。
そして、子どもたちの発信を事前に受け止めることができるなら、重度化を防ぐことが可能だということです。
また、万が一、重大な事態に直面したときに『関係機関との連携』を強め、迅速な対応で解決することも可能だということです。 

 稚内で活躍するSSWは、『つなぐ』『ささえる』『つくる』を目標にがんばっています。
全国各地でも、340地域・944名が活躍しているそうですが、稚内のような巡回システムで連携し、大活躍している地域は聞いたことがありません。とてもうれしいことです。
それだけに二人のSSWに対する学校現場の応援のメッセージが、一年間の活躍の激励になると考え、各学校の教頭先生にあらためて玉稿をお願いしました。

どの教頭先生も忙しいにもかかわらず、快く了解してくださり、温かい激励が寄せられました。
早速、教育相談所所報にしてSSW特集を発行しました。
とても素敵なパンフレットになりました。

本当にありがとうございました。

 

         

H24 新学期

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稚内の街は、まだまだ雪が残っている。
こんな年は珍しい。
それでも、時は刻み続けている。

稚内市長が被災地の瓦礫引き受けを表明した。
被災地の子どもたちを勇気付ける同胞愛だ。

このことと放射能汚染から子どもを守ることとを統一することは当然である。
そのためには、『放射能を拡散させない』国の政策を全国民でつくりあげることである。

地震大国日本、そこに生きる子どもたちを大人たちがどう守り、どう励ますか。
日本中の大人たちの言動が試されている。
教育のあり方が問われる平成24年度ではないだろうか。