『引き継ぐ』ことの大変さと大切さ

2月の稚内港(不凍港)

新年度に向かって学校現場の胎動が始まっている。
特に小学校の先生から中学校の先生への子どもの『引き継ぎ』は重要だ。

この引き継ぎの形態はさまざまあるが、目的はひとつ。
それは、『教師や保護者が,それぞれの教室や家庭で子どもたちと向き合い, どのような環境で,どのような教材を活用して効果的・効率的に支援・指導するかの戦略会議』だからだ。

特に、LD,ADHD,アスペルガー障害,自閉症など,発達障害の子どもへの対応に頭を悩ませている保護者や教師は多い。それだけに、特別支援学級や普通学級の中で一人ひとりのニーズに応じた安心できる体制をつくるには、事前の入念な準備が決定的に重要だ。

子どもの良さの発見と同時に苦手の発見も大切だ

おちょこちょい、わすれっぽい、運動が苦手、話をするのが苦手、話を聴くのが苦手、読み書きが苦手、空気を読むのが苦手・・・・。発達障害のある子もない子も苦手の特徴をきちんと押さえ合い、その苦手を乗り越えていく『攻略大作戦』が大切だ。

「苦手が何によるのか」を,脳の機能などから分かりやすく説明したり,子どもが「苦手を攻略する」ための様々な「作戦」をやさしく紹介したり,子ども自身が楽しく実践できる仕組みを説明したり、さまざまな作戦が教育現場の専門家にも親にも求められる時代になっている。

それだけに、親と先生が子どもを中に挟んで、力を合わせる教育が鋭く求められている。
がんばれ!親と先生達!