稚内西小中学校(校長:但田勝義)の中学校三年生(8人)は土曜日に『真剣ゼミ』を開いてきた。
8人の生徒の意欲を引き出した校長を先頭にした先生達。
その熱意に応えた稚内北星学園大学の学力育成ボランティアの学生たち。
この日は最後の勉強会。
名付けて『西中・真剣ゼミ』
8人の生徒の自主性を育てることを基本に進めている様子がよくわかる。
一人の生徒に一人のサポーターが横に座る。
回を重ねてきたためだろう、しっとりとした落ち着いた雰囲気がホール全体に。
すすんで勉強する生徒。
温かく見守る学生と先生達。
自主的に取り組んできただけに無理や押しつけがない。
「土曜日は勉強する日だという学習習慣が定着しました。」
「この一年で平均20点もアップしました!」
但田校長も心から喜んでいた。
担任の川越先生は、学力の向上だけでなく、表現力も向上したという。
確かに一人一人の感謝のスピーチは心に響いてきた。
生徒達は成長していた。
学生ボランティアの皆さんは、「楽しかった」という。
家庭教師を二件受け持ち、アルバイトを一件やり、その上で西中に。
働いての学業生活。
楽しさに変える学生の力に感心した。
学力向上は共同の取り組みの中から切り開かれると強く感じた。
この日は、保護者の方々が準備してくれた『タコ焼き』で感謝会。
手島教育長や古川教授も駆けつけてくれていた。
いつまでも心に残る『真剣ゼミ』の卒業式だった。